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のじまとの夏。
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のじまは 花が好きだ。
ポピー、チューリップ、ガーベラ
確か、彼女は
茎の細いやつがすきだったとおもう。
大学の時に、そういえば そんな話をした。
の「 __ ポピーて、ケシの花に似てるんさ 」
こ「 そーいん 危ねーね 」
の「 たまに間違って、ホームセンタとかの市場に出ちゃったりすんの 」
こ「 ___ わかんねもんなの? それ 」
の「 見分けんのむずいって。だから、ポピー描きたいけど、なかなか売ってねんて 」
東京に、いい花屋ある? と、彼女は車内で聞いてきたが、
わたしに都内の花屋事情はわからなかったので、
種 買って育てれば? と、返した。
その後 たまたま
ふたりで寄った 万代島美術館のmuseam shopに、
外国の花の種が何種類か売っているのを見つけた。
わたしはそのなかに、ポピーがないかどうか探して、
彼女のゆっていた、赤色のポピーではなかったけれど。
英字でoriental poppy(だったような)と書かれた種袋があったので、
指差して、すこし離れた場所にいた彼女と目が合わせると、
ニヤリとした顔でゆった。
こ「 のじまー ほら ポピーあったよー 」
彼女は そのままわたしの方へやってきて、無言で種袋を じっ と見つめて
しばらく黙って考えているようだった。
紙袋のパッケージと格闘するように ひとりで3、4分ほど悩んで、
そのあとは、あのいつものかんじで
何事もなかったように さらりとレジに持っていった。
昔からなんだけど、
無言で考え事をしていたり、
なにかに見入ってるときの 無意識の のじまのあの表情は
___ なんだ。
自分の欲望に忠実で 利己的な雰囲気がしててたまらないし、
結構いい。
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