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出発の地 シベリアへ !
駆け抜けて4月、
出発日はいつもそうだ。
矢のごとく 息をつく間もなくやってくる。
準備までの間は、地図やガイドブックなどとかくとうしながら
わくわくと予定をたてるのに、
出発日直前の慌ただしさといったら!
風が 強い 。
朝から、夢をみて
泣きながら目が覚めた。
夢のシーンで わたしは5才で、
当時着ていた 水色の水玉のワンピースが
すごく印象的だった。
しゃくりながら泣いて
祖父の足にまとわりついていた。
兄の若い頃の顔などは、高校生の頃のそのままだったし
祖母の 細くはないけれどつやのいい足首は すごくリアルで
なんともいえず。
母はあいかわらず、母だった。
サンヨー サンヨー
サンヨー サンヨー
て、みな声を張上げながら、
本堂に撒かれた木の札を 一斉に拾う。
雪の深い わたしの生まれた土地の祭。
サンヨ が 撒与 て いう意味だったなんて
25才になって 初めて知った。
見に来ていた 保育園のときの同級生 2人に会った。
さらに1人は、押し合いに出ていて、
もう1人は、役員をしていた。
___ なにしてるがいやー
来るなら連絡よこせばいいねっか!
何年も会っていないのに、
からっとした明るい声で 声をかけられて、
子どものころと変わらない喋り方に つい顔がほころぶ。
幼いときに 口になじんだ言葉とは ふしぎなもので、
どんなによその地域に住んでも、
どんなに他のことばを話す人の輪に入っても、
すこしのきっかけで、
今でも ふと堰を切ったように口からでてくるから
じぶんでも予期せず 口に出てきたとき、
おもいがけず すこし焦がれてせつない。
次の旅のこと考えて 朝からニヤニヤしてる。
きもちわるいぞ。
昨夜 ビザが届いた。
” коно юрика ” と、
慣れない文字で印字された名前を眺めていたら、何かがいろいろと沸騰した。
ジャンキーだな! なんて
わたしはあの子をくすくす小バカにしてるけど、
案外わたしも同じ人種かも。 恥ずかしいやつめ!
得体の知れない
不安だとか孤独だとかは、
ふてぶてしく 覆っといたらいいんだ。ほんとは。
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じいちゃんが
わたしの見えない どこかとおくにいってしまうような気がしてる。
5日ほど経って
あの こどものころみたいな 夜の衝動は、
無意識のそれへの反発だったか と 適当にふりかえる。
やたらと子どもらがいうことを聞かなくて、想像以上の早さで大きくなってくのも
朝が2日ともウィンナーだったのも、
灰色の空から、快晴へと向かい
遅延した車内の首都高ごしの日落ちの時間帯も、
そこまで 順を追って 出来すぎてたのが悪い。
大雪の日に 帰省が重なった。
あちらの雪は 軽くて はらえば さらりと落ちる。
1月に はじめてこちらの雪をみた。
こちらの雪は びしょびしょで 厄介。
雪の日は 傘をささないと 歩けないって 初めて知ったし、
想像したより、ものすごく寒かった。
いつも だれかのために 口角を上げている。 パジャマ
宮沢賢治と小川未明を 昼休みに交互に読んでる。
年始にみた 雪をひきずってるのか なんなのか
冬のはなしが主。
大抵 狐が出てきたり おじいさんが出てきたり。
あとは、雪の深い青い夜。
本は読まない方だから、短い話じゃないと読めない。
そういえばむかし 学校の宿題の読書感想文を 好きだった星新一で書こうとしたけど
感想文用には 全然向かなかった。
あしたの朝は、カメラが届く。
つぎの旅行に 使おうとおもってるんだ。
新年早々、髪をバッサリと切って。
シャンプー台の他人に 首根っこをつかまれて ひえっ!とする。
だけど その動作の一つ一つが丁寧で、
まちがいなく懐に 水のように入り込んできた。
同じ雪の国の生まれのひとのまえでは、
やっぱりどうしたって 自然体でいいから 助かる。
雪国はすごい。
東京から新幹線にのって 越後湯沢に入ったとたん。
視界が一面 真っ白になって、
突然あらわれるその景色に、
みんな 郷愁だとか憧憬だとか 恍惚の顔して 窓のそと 見んの。
口元ゆるんでる。
私は 自由席飛び乗ったから、席なくて入り口のとこ立ってて
だから ダイレクトに、他人のそうゆう表情を見てしまったのだけど
あれはけっこう ぐらりとくるなぁ。
生まれが新潟でよかったって あのときみんな思うんだろ。
私もそうだ。
初めていった晩秋の三渓園は、つよい風がふきつけていて。
風のせいで 斜めに立っている松の木や 閑散で寒々とした様子は
どことなく5年間過ごした大学の裏の海沿いに似てた。
山頂に向かって歩いていくと階段のうえには展望台があって
そこから見た海沿いの工場群の煙突などが モスクの両はじに立ってる
ミナレットかなにかに見えて
どことなくそれが イスタンブールのようだった。
____ イスタンブールみたい。
て、口に出してゆってみて、
でもよく考えたらけっこうはずかしいやり取りだなぁ、なんて思ったけど、
同じくそれを ズレもなく共有できる彼女がとなりにいたから
案外それでいいんだとおもう。
たとえば ひとと話すときの話。
思い出話・昔話は退屈。
知識を交換するだけの会話もつまらない。
他人の世間話や女子力系会話は 疲れるし なんとなく品がない。
そのひとがいま、どんなことをおもしろいと感じていて
なにに違和感を感じていて
だからどうゆう予感がしてるよな、だとか、
そうゆう話がしたい。
表立ったところは ぜんぶ省く勢い、
どうせなら、相手の中のものさしを知りたいし、
物事との対峙の仕方を聞きたい。
さらに欲をゆえば、
こどものときの ありのままの 持ってる性格や感情や目で
会話をしたい。
うん たぶん ここんとこ思ってたまわりのひととの違和感と
それに対してのまとめは 大体こんな感じ。
十月末の札幌、定山渓での誕生日。
冬はじめの キンとした空気を拾いにいったのだけれど。
思惑どおり 十月なのに、
買ってもらったツバメのダウンが着れたので、
その日の私はとても うれしかった。
_____ 息をのむ、
この年になるとめっきり、
心を動かされる大半が、自然のことですね。
秋と相性のいいものを、もうひとつ。
今年行った展示のなかで1番よかった。
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